映画『ドラえもん のび太の宝島』見る前に知ってほしい大人の楽しみ方

公開より1ヶ月経ってしまったけど、映画『ドラえもん のび太の宝島』を見てきました。

星野源ファンとしては公開日に見たいところだったけど、なかなか時間を作れず…。
前職超絶ホワイティ企業でもらった映画ギフトカードの期限日前日に滑り込みで見ることができました。
auスマートパスプレミアムの特典とのコンボでチケットもポップコーンも安く買えたぜ〜。

ドラえもん映画を劇場で見るのは実はこれが初めて。
子どもの頃からクレヨンしんちゃん派で、思いっきりくだらないしんちゃんで笑うのが好きだったので、なんとなく「ドラえもんはクリーンでただのいい話」みたいなイメージでいました。

しかしドラえもん映画は、

  • 大人も楽しめる
  • クスっと笑える
  • めっちゃ泣ける
  • 映像も音楽もハイクオリティ

だったのだ!!

ナメてた!!ドラちゃんごめん!!!

というわけで、ほぼネタバレなしこれから見る人へチェックしておいてほしいポイントを挙げてみました。
(見逃しがちな小ネタについては明示しちゃうので、本当にまっさらな気持ちで映画を見たい人は鑑賞後に読んでください)




まずは声優をチェック

まずゲスト声優(芸能人枠)はもちろん、ゲストキャラの声優もしっかりチェックしておくと楽しいよ。

私は必ず先にチェックして耳をすませて聞いております。

ゲストキャラ

フロック CV山下大輝

『弱虫ペダル』の小野田坂道、『僕のヒーローアカデミア』の緑谷出久の人。
私はどちらも見たことないけど、今注目の若手声優だなとわかる爽やかな声だよ。
フロックのイケメン少年感がすごく出ててとても惹き込まれました。

セーラ CV折笠富美子

デビュー作が『GTO』のヒロインの冬月あずさ。めっちゃ懐かしい。
しずかちゃんそっくりなセーラ、明るく可愛らしいキャラにキュン。

クイズ  CV悠木碧

『ポプテピピック』の2話Aパートで、ポプ子やった人。ちなみにその時のピピ美役は竹達彩奈。
本作ではオウム型ロボット役。名前の通りめっちゃクイズ出してくるからなぞなぞ好きも楽しめるよ。

ゲスト声優

キャプテンシルバー  CV大泉洋

今回の悪役を大泉洋が。
「悪い大泉洋」「いい大泉洋」が楽しめます。
「おもしろい大泉洋」は出てきません。
そして大泉ファンは嬉しいのが、ドラえもんの押し入れの奥に「金曜どらでしょう」ってポスター貼ってあってめっちゃ笑えるから是非見て。(ドラえもんの放送が金曜日だから金曜なんだね)

フィオナ  CV長澤まさみ

ゲスト声優も何作目?な長澤まさみ。
『コクリコ坂から』、『君の名は。』、『SING』など、数々のアニメ映画にゲスト声優として出演しており、特徴ある低くて優しい声が今作もピッタリ合ってます。
私はドラマや映画よりアニメ映画で見てる方が多い気がする…。どの作品の長澤まさみもすごく良いよ。

トマト  CV高橋茂雄(サバンナ)

我らが「コッシー」
Eテレ『みいつけた!』で10年コッシー役で、声優だけでなく公演もこなしているので、声優としてはもうベテランって言っていいのでは?
でも今回は憎めない下っ端海賊役でちょこちょこっとだけ出演なんだけど、今回の声はサバンナ高橋でもコッシーでも犬井ヒロシでもなく、また違った声だった。
もはやプロ声優。是非聞いてみてほしい。

定番の「ドラえもんらしさ」も詰まってる

ドラえもんを見ながら育った大きいお友達は、今回自分の子どもと見に行っても当時の感覚のまま見られる「定番」が盛りだくさん。

大山のぶ代時代からドラえもんはずっと変わらないんだなぁって、大人になっても私たちをドラえもんファンでいさせてくれる受け皿の広さ

今回も物語もドラえもんの「しょうがないなのび太くん、君ってやつはいつもいつも…。」とか言いながらひみつ道具を出してくれるところから始まる。

他にも、どこでもドアを使えばしずかちゃんは風呂に入ってるし、スネ夫の「ドドドドラえも〜ん!!」、のび太の射的の腕良さ…。

そして、ジャイアン「のび太のくせに生意気なんだよ!」めっちゃカッコイイ
映画ではめっちゃ良いやつだし、その巨体と漢らしさが冒険の頼りになる。

これもドラえもん映画での鉄板であり、見どころの一つ。
毎度「きたー!!」って思わせてくれてわくわくするね。
ほんと、ピンチの時のジャイアン好き。

冒険のワクワク感を感じよう

「8時の方向!」
「取舵いっぱい、マニュアル操作に切り替える!」

物語の随所に冒険を盛り上げるテンポのよいセリフ回しや、冒険活劇が見られる。

ひみつ道具で海賊相手に戦うドラえもんと子どもたち…そりゃぁこんなにドラえもんと一緒にいればひみつ道具もかっこよく使いこなせるよね。

そしてさっきもちらっと書いたけど、今回の映画は特にジャイアンとスネ夫がかっこよすぎた。
いつも通り意地悪言ったりするんだけど、身のこなしや機転の効き方、そして最大の二人の見せ場もあるので是非注目してほしい。

これは家族の物語…ハンカチ忘れずに!

今回のキャッチコピー
「見つけたのは、宝物以上の、宝物。」
「勇気と友情は、海賊にも奪えない宝物だ。」
「その島を作ったのは、愛でした。」

もう既に涙を誘うんだけど、今回は家族の物語

結構切ない背景があったりするんだけど、のび太自身の家族愛とリンクさせて物語が進むのでハンカチ握って注目です。
これはほんとネタバレにしかならないので語れない…。

とにかく、フロックとセーラのきょうだいが可愛いです。
二人が映った後にのび太の顔見ると、「間の抜けた主人公だな〜w」と思う。

伏線回収も見逃すな

ちゃんと随所にちょっとしたフラグ回収があって大人も「なるほど〜!」ってなる箇所もあり、退屈しない。

序盤で冗談っぽく言われていたところが、後から冒険のキーになったりします。

「最強のドラえもんのひみつ道具は何だったか」ってところに注目してみて!

ラピュタやエヴァっぽいところが随所に

感想ブログであちこちで言われているんだけど、本当に見ながら「めっちゃラピュタやん!」って思った。

各所のメカニックやセリフ回しにラピュタへのオマージュを感じるので、ジブリファンは楽しめると思うよ。

世界観や空気感も、ジブリっぽさ(魔女宅っぽさもある)を感じられて楽しい。

あとは、エヴァ感ある未来の設定にも注目。結構エグい計画してるから。

星野源の魅力

そして見逃せないのが今回の主題歌と挿入歌。

行きの車でも星野源の「ドラえもん」のCDをリピート再生して挑んだよ。(もちろん帰りの車でも。)

予告編動画の「ドラえもん」でもワクワクしたけど、エンドロールで聴く「ドラえもん」もめっちゃワクワクしたので最後まで是非聴いてほしい。あとエンドロールにも小ネタ満載だったからちゃんと最後まで席立っちゃダメよ。(私は小声で一緒に歌いました)

そして挿入歌の「ここにいないあなたへ」がもう…タイミングが絶妙すぎて…。
源さんに泣かされたと言っても過言ではないよ。

▼「ここにいないあなたへ」の特別映像がアップされてた!めちゃくちゃグッとくる!!

どちらの曲も星野源らしさでいっぱいなんだけど、ドラえもんらしさもめちゃくちゃ融合されてて、本当に「懐かしくて新しい」感じ。

「ドラえもん」の間奏の「それがどうしたぼくドラえもん〜♪」のメロディもまだ聴いてない人は是非聴いてみてね。PVもとっても良いよ!!

あとカップリングの「The Shower」はしずかちゃんをイメージさせる曲(歌詞カードは全部ひらがなというのもミソ)、「ドラえもんのうた (House ver.)」はおなじみのあのドラえもんの歌を星野源がアコースティックverで歌ってます。なんとドラえもんのセリフ部分にはドラえもんさんご本人が!!

ってもうこのままいくとオールナイトニッポンの話にまでなって、星野源について語りだしそうなのでこの話はまた別の機会に。
※私はこのCDも当然の如く予約購入するほどの星野源ファンです

消化不良な箇所もあるが…

のび太の部屋に「足の長いドラえもんのポスター」が貼ってあって、いちいちフレームインしてくるので気になって仕方がない…という小ネタ付き。

これ笑わせに来てるよね。絶対。
このポスター含め、序盤の日常パートなんだか大人もクスっと笑えるテンポ感で面白かった。

あとはこの映画を見るとカルボナーラが食べたくなります。っていうかその日の夜食べました。
どうやらその下りは『のび太と恐竜』のセルフオマージュらしい。『宝島』ってタイトル2文字も同様に『恐竜』へのオマージュなんだって。うーんそちらも見てみねば!!

一つだけ難点を上げるとすると、シルバーが財宝を集めている理由については最後まではっきりとは語られず少々消化不良。
これから見る人はちょっとそこの部分もうまいこと読み取ってきて…そして教えて…。

ただ、「子どもはそんな細かいこと気にしないよな〜」と思えば、親子で楽しめる映画でした!

ドラえもん映画、大人たちが本気で作ってる映画なんだなってひしひしと感じた。いや、当たり前だけど!!!
映画は親子で見に行くものなんだから、当然ちゃんと大人に向けても作られているんだよね。

いや〜来年の映画も楽しみになっちゃったな〜!
まだ見ていない人はぜひ!!

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