映画『娼年』はエロすぎて笑っちゃう?これは絶対に一人で見るべきだ

『池袋ウエストゲートパーク』や『アキハバラ@DEEP』の石田衣良が原作、松坂桃李が主演のR18指定の映画『娼年』
原作は2001年発売だが、2016年に同じく松坂桃李主演で舞台化されている。

原作の存在はずっと知っていたのだが読んだことはなく、映画の予告編以外の前情報なしで映画を見に行った。
松坂桃李の濡れ場が見たかったとかそういうんじゃない。本当だ。

今回は、『娼年』の映画しか見ていない私が思った見どころをご紹介。
これから見る人は絶対に一人で見ることをおすすめするよ…。私は一人で見ました。




これはアートではなく、リアル

もちろんR18指定で、娼夫の物語。8割が濡れ場である。
それはもう、そういうビデオだねってくらいに、バリエーション豊かな行為を見せられた。

ちょっとオーバーすぎるんじゃないのってくらい激しく、情熱的すぎて。
どのくらいかというと、さすがに少し笑ってしまったレベル。そんな激しい?ねぇ?

個人的に“セクシーさ”を感じたのは、主人公・リョウを演じる松坂桃李と、初めてのお客・ヒロミ役の大谷麻衣さんくらいなもので、映画自体にセクシーさとか、美しさとか、アート的な要素を感じたりはしなかった。

どちらかというなら、『リアル』である。人間の欲望のリアル。

アート的に見せたかったら、多分もう少しスローに妖艶さを見せると思うよ。
でも、これはもうアブノーマルさがすごい。様々なプレイ紹介動画。
ある意味極端すぎてリアルじゃない気がするんだけど、実は街中の人々に潜む欲望ってこれくらい極端なのかもって気にさせられた。そう思ったら逆にリアルだった。

松坂桃李が好きな女子にはとにかくおすすめ。桃李くんのおしりがたくさん拝める。

そうでもない人たちはが見るところは、『女性と行為自体を面倒だと思っていたリョウが様々な欲望の形を目の当たりにし、女性の魅力を知っていく』というストーリー。

欲望とはその人の弱い部分であり、人によって形が違うオリジナルな部分
それを解放してあげるのが娼夫の仕事であるとリョウは悟り、娼夫の仕事を全うする。

松坂桃李の体当たり演技が一番の見どころ

朝ドラ『わろてんか』でクリーンな桃李くんを見ていた勢としては、もう戸惑いを隠せない。わろてええんか。

なんたって、行為のシーンが8割。
様々な体勢で、アクロバティックに、そして超高速で動きまくる桃李くん。

「いや、もうそれ飛行機かよ!」
(ご想像にお任せします)

というものまであり、非常にバリエーション豊かである。

当然、これは撮影にも時間がかかっており、かなり体力的にもハードだったらしい。
その鬼気迫るシーンの演技にも注目。おしりの痙攣もすごいから。

もちろんそれ以外の日常パートのちょっとアンニュイなリョウの雰囲気とか、目線で戸惑いから状況を把握した様子(本当に戸惑うようなアブノーマルな客ばっか)とかも見どころです。シンケンジャーからは想像つかないね。

っていうか、こんなアブノーマルな客・行為ばっかなのに飲み込み良すぎてビビるわ。お客さんからももれなく好評で、リョウが娼夫として苦戦するシーンはほとんどない
そう思うとただの変態記録映画だなこれ…。もちろん、ちゃんとストーリーに進展はあるけどね。

これは絶対に一人で見なくてはならない

とにかく、ずっとそういうシーンなので、誰かと一緒だとただただ気まずい

「そう言うの大好き!平気だよ!」って仲の友達やカップルでも、アブノーマルすぎてもうどうしていいかわかんなくなる。こんな時、どんな顔をしていいかわからないの…。

しかし、私はぼっち鑑賞!
エグいシーンとか一人だったので心置きなく顔歪めて見た。
激しすぎるシーンとか「んなわけあらへんやろ〜!」ってめっちゃニヤニヤしながら見た。
つい、激しすぎてなんかめっちゃポップコーン高速で食べた。

とにかく、思いっきり堪能するには一人で行って正解だったな。
人の欲望もそれぞれなので、誰かと感想を共有できるとも思わないのだ。

女が見習うべきセクシーさ

出てくる女性たちは様々。
基本的には変態プレイを面白がって見れば良いと思う。『明日使えるプレイ』みたいなのは一切ない。一切だ。

ただし、初めてのお客・ヒロミだけは学ぶところがあった。アラサー大注目よ。

演じるのは大谷麻衣さん。めちゃくちゃ大人っぽいけど1989年生まれの28歳。
ちなみに大学生役の松坂桃李は29歳。

「年上の女性ってどう思う?」とか言うのに。実際は桃李くんのが歳上なんて不思議。
でもちゃんと年上の女性に見える。めちゃくちゃ話し方や雰囲気がセクシーなのよ。

作中ではリョウの初めてのお客として、最初にカフェに行くんだけど、ヒロミがさっきの質問をしてリョウが答えると、すぐに帰っちゃうんだよね。

リョウは唖然。何か失礼なこと言ったかな、失敗したかなって。
シャワー浴びて新しい服着て、ポケットにアレを忍ばせて、ちゃんと最後までするつもりで来てるのに、拍子抜けするよね。

▼初出勤に向けて入念な準備をするシーン

でもすぐ次の日の同じ時間にも予約が入る。それで同じカフェに行く。

今度はめっちゃ露出度高い服装でくるヒロミさん。エロい。エロすぎる。

そしてこう言う。

「じれったいのがたまらなく好き。」

や、や、やばい。私が男だったらもうなんか出てると思う。

そしたらもうお城へ直行よ。んで激しすぎるやつ。そこはもう激しすぎて笑ったけど。

ちなみに、結局二人がベッドに辿りつくことは最後までなかったです。手前で全て終了しました。ありがとうございました。

まぁそのシーンは置いといて、ヒロミさんの焦らし加減が絶妙にセクシーだったので、すぐにガツガツGOしちゃうアラサー女子は参考にされたし。

あまりの激しさに笑ってしまうのも見どころ

とまぁ、他にもアブノーマルな癖(へき)が出てきて、唖然とします。時々ドン引きです。私ですら。

だって本人たちも言ってるもの。

松坂桃李「濡れ場のシーンが多いけれど、笑っていいところは十分に笑ってほしい。」

作家・石田衣良による同名小説を、2016年の舞台版と同じく松坂桃李×三浦大輔のコンビで映画化した『娼年』が4月6日、ついに劇場公開。その公開記念舞台挨拶が7日、東京のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の松坂桃李、共演の真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、そして三浦大輔監督が登壇した。

衝撃的なのでここはあえて言及しません。本当に見てほしい。

なんか表現は大げさすぎる。映像効果や効果音が過剰。
あと、こういう映画の激しい本番シーンで流れるBGMがサックスとウッドベースの高速デュオなのあるあるなんですかね。

あと、西岡徳馬がめちゃくちゃ笑えるから!!

様々な欲望の形を垣間見れる映画

スクリーン越しだと笑っちゃうような欲望の数々も、実は意外と身近なものかもよっていう話です。

リョウの欲望もまたそうで、彼の生い立ちが生んだ性癖にも注目。
もちろん本番行為の連続ばかりでなくて、衝撃の結末もちゃんとストーリーとして用意されてるからね。

欲望の形なんていろいろ。えろえろ。

みんな違って当たり前なのよ。

でも女子高生に強制わいせつはいかんよなぁ〜。

▼原作小説はこちら

▼こちらが続編

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