コーヒーが飲めない生きづらさの話

コーヒーが飲めない人間なんて世の中に結構いるはずなのにさ。
なんでこの世の中は「コーヒー至上主義」みたいなところあるの?

「カフェ」なんて名前からしてそうじゃん。もうそれコーヒーって意味じゃん。
「コーヒー飲まないやつでも入ってもいいよ?」みたいな上から目線!パンケーキで媚びながらもカフェという名前はやめない!

しかも「喫茶店」なんて「茶」って入ってるのに、カフェ以上に「コーヒーを楽しむ場所」みたいな風潮あるじゃん。

いや、大抵は紅茶もあるけどね。でもやっぱり「コーヒーが主役」じゃん。他は脇役。

そんなコーヒー至上主義な世の中での微粒子レベルの生きづらさの話。




「おかわり無料」が無効

マックやコンビニでは100円程度でSサイズのコーヒーが飲めるわけだが、最近は紅茶も同じ値段で飲むことができる。それはよい。カフェオレは急激に値段上がるけど。

でも、スタバやタリーズで無料もしくは半額程度で受けられる「おかわり制度」の恩恵が受けられるのはコーヒー派ばかり。

コーヒーを飲み続ける限りはその場でゆっくりできる権利が与えられる(気がする)のに、コーヒーが飲めないと1杯飲んで空になったカップを見つめながら混雑する店に居座り続けることになり、やはり罪悪感を覚える。

ただし、ミスド、お前は別だロイヤルミルクティのおかわりが無料。神か。
しかしミスドでは勉強等作業はお断りの風潮があるので結局長居はできない。ドーナツもそんなに食べない。食べたいけど我慢!!

メニューを選ぶ手間

コーヒーが飲めたら「とりあえずコーヒー」みたいなことができるのに。
コーヒー飲めないから「甘めのカフェオレはあるかな〜」とか「紅茶かな」「だったらレモンかなミルクかなストレートかな」とか「今日はお茶でいいか〜」とか迷わなきゃいけないじゃないか。

いや、コーヒー飲めても迷うと思うけど。違うんだよ、とりあえずコーヒー飲んでおけば安心みたいなコーヒー党の確固たる信念みたいなものが羨ましいんだよ。

居酒屋入ったときは「とりあえずビール」って言えるのになぁ。きっとそれと同じ。
だからビールを飲めない人も同じジレンマを抱えているんだよね多分。烏龍茶飲むかカシスオレンジ飲むか。

コーヒーやビールみたいに苦味のあるやつがスタンダードになってるのってなんでなの?
いや、好きなのを選べばいいのはわかるんだよ。

でもなんかこっちも「とりあえずコーヒーでいいや」「砂糖もミルクもいらないです」って言いたいじゃん楽じゃん!!!コーヒー頼んでMac開いてドヤァってしたいじゃん!!!

え、私だけかな…私だけだな…。

コーヒー以外は糖分ばっかり

糖質制限してると、コーヒー以外では紅茶をストレートで飲むかお茶飲むかくらいしか他に選択肢ないんだよ。

▼牛乳では代用できなかった

1ヶ月前に書いたダイエットの話の経過報告。噂のバターコーヒーダイエットが成功してるかっていうとちょっと残念な話です。

でもコーヒー飲めない人間が紅茶を無糖で飲めるかっていうと、調子がいいときしか飲めないわけ。「あああ今日は甘みがないとむりぃぃぃ」とかなってるわけ。

しかも外で飲んでてお茶にお金出す気になるかっていうとそれも微妙すぎるじゃん。家に帰ったら水出しの烏龍茶があるんだよ。ここでコーヒーと同じ値段払うのあほらしい。

これでまたメニューを選ぶ時に悩む。「とりあえずコーヒー」って言いたい。

「コーヒーでいい?」のやり取りがめんどくさい

他所様のお宅にお邪魔しても、コーヒーが飲める人たちは「コーヒーでいい?」というコーヒーありきで聞いてくれちゃうじゃん。

「あ、お茶でいいです」って言ってもお茶なかったら申し訳ないし、「あ、水でいいです」って言うとかえって遠慮しすぎだろって思うし、「牛乳入ってたら飲める」って言ったら贅沢っぽいし、「コーヒー飲めない」って言うと人の善意をへし折ってる感あるし、もうなんて返していいかわからなくてスムーズにやり取りできない。

何?もう水筒持っていけばいいの?

コーヒー飲みたい

今モスでコーヒーより割高なアイスカフェオレ飲みながら書いてる。牛乳は糖質だっつってんのに。

それでも一口飲んだら「苦ッ!!」ってなってガムシロどばーって入れた。結局糖分摂ってるし、アイスにしたらなんか身体が凍えてきたし、1杯300円もしたし、なんかやりきれない。
(1杯300円で居座ろうとは思ってないよ、他にも食べ物買ってるよ。)

ふと、高校生の時に修学旅行で備前焼工芸体験に行った時に、コーヒーを出されて死にそうになりながら飲みきったことを思い出した。

大学生の時にコーヒー飲めないのになぜかドトールの面接に行き、「出されたコーヒーを飲まなきゃ採用されない…」と思って必死になって飲んだのに、シフトの都合が合わなくて結局採用されなかった上その夜眠れなかったこととか思い出した。

振り返れば苦い思い出ばかり。コーヒーだけにな。

あぁ、コーヒーが飲めたら解決するのに。パン屋さんのコーヒー1杯無料サービスとか受けられるのに。

バターコーヒーダイエットも牛乳で代用しなかったら痩せてたかもしれないのに。

「これ頑張ってくれたお礼!」って職場のイケメンの先輩からコーヒー缶渡されて素直に喜びたい人生だった。

あの時も、あの時も、コーヒーが飲めたら少しだけ、微粒子レベルで少しだけ人生がスムーズに進んだかもしれないのに。

いや、大半は関係ないと思うけど。

自分の味覚に少々の生きづらさを感じながら、私はまた居酒屋で「とりあえずビールで!」と元気よく注文するのだった。そこは飲むんか〜い。

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